HOW TO 講座

体臭というもの

今の季節は体臭が気になる方も多いのではないでしょうか。
自分であっても、他人であっても。

体臭はどういうメカニズムで発生すると思われますか?
頭皮、体、脇の下、足いずれも常在菌が汗や皮脂を分解して、ニオイを作っていきます。
菌が生育するには、ある程度の水分が必要なので、冬より夏の方が汗の水分で菌がたくさん繁殖して、それに伴いニオイが強くなります。

そして、繁殖する菌の種類によってもニオイは変わります。

アミノ酸を分解する菌がいると・・
実は菌によって、アミノ酸を分解できるものと分解できないものの2種類に分かれます。
意外と思われるかもしれませんが、アミノ酸を分解すれば、悪臭ばかりでよい芳香など出てきません。
たとえば、うんちの代表的なニオイは、インドールやスカール、アンモニア、硫化水素などですが、いずれもアミノ酸が分解されたものです。

必須アミノ酸のトリプトファンなどが菌が作る酵素によって分解されると、アミノ酸を構成していた原料に戻るので、とても臭いわけです。

口臭もアミノ酸を分解する菌が繁殖するかどうかで大きく変わります。
(便秘などが続くと腸で出来た腸で発生したガスが血液に溶け込んで、肺から蒸発して息と共にでることもあります。)

食べ物の残渣を残してはいけないというのは、アミノ酸が分解されたら臭いニオイになるとわかれば理解していただけると思いますが、歯磨きをきっちりされて菌に対応したケアを行っていれば、アミノ酸を分解する菌は繁殖しにくくなります。

皮脂が分解されると・・
頭皮とわきの下の細菌数は、わきの下の方が多そうですが、実際には似たような菌数となります。そのため、頭皮もしっかりと洗浄しておかないと皮脂や汗、剥がれた角質が菌に分解されてニオイがでることもあります。皮脂が分解されて出来るニオイは足の蒸れたニオイが代表的なものです。

皮脂はオレイン酸やパルミチン酸などかなり分子が長い脂肪酸から出来ていますが、脂肪酸が菌に食べられて最終的には二酸化炭素へと分解されるのですが、いきなり二酸化炭素になるわけではく、その過程で中くらいの脂肪酸が出来たりするので、それがかなりニオイが強くなります。脂肪酸は分子が長いとアイスクリームのようなミルク臭がありますが、短くなるにつれて強烈なニオイを発するようになります。

脇の場合は、皮脂の脂肪酸と汗のたんぱく質が分解された複合的なニオイになります。

腸のケアには・・
ヨーグルトが代表的になりますが、ただ、乳酸菌というのは、子供のころと違って、
大人の腸ではなかなか増えません。
基本的には腸内腐敗産物(インドール、スカールなど)の減少が認められている
オリゴ糖を食べるのが一番です。
化粧品会社のサプリには、オリゴ糖と乳酸菌を組み合わせたものもありますが、
オリゴ糖が効果を発揮するには1日3g食べる必要があり、そこまでオリゴ糖を配合した
サプリはありません。

オリゴ糖ならラフィノースがお勧めです。合成オリゴ糖と違って砂糖大根からの抽出になります。

こちらを参考にどうぞ

皮脂の分解防止ケアには・・
いろいろな防臭スプレーがありますが、やはりここは銀配合のものが一番のお勧めです。
銀イオンは効果が持続的で、抗菌効果が非常に強いものです。
安全性も高く、食品容器にも海外では使われています。
意外なところで、公園の砂場にも抗菌剤としても使われます。
ペットや野良猫の糞により、菌が繁殖するのを防止するためで、砂にコーティングしたりして、砂場へ投入されています。