■どうせ作るなら、有効成分バリバリの化粧水を・・・
気づけば生薬化粧水を紹介し始めて、3年となりました。このホームページを訪れる人も増えてきて、思い切ってリニューアルしました。さらには、今年から外部の研究機関に依頼して、美白効果のデータを収集し始めました。豚プラセンターエキスの原液なんて、ばかばかしい商品だというのがよくわかります。「なんのために手作りするのか・・・」 それは、しょうもない化粧品が世の中には溢れすぎているから、ただ、それだけなのかもしれません。
〈2003.9記〉
このホームページは、「どうしてニキビができるのだろうか」という疑問から発して、様々な化粧品関連や皮膚科学の文献を探索したのちできた「Surfactants & Dermatology」の後を受け、生薬で自分に合う化粧水を作ってみようかなと思い立ってできた「手作り和漢生薬化粧水実践編」です。ついにバリバリに効く自分専用の化粧水作りの旅に出かけた私ですが、皆様方は旅の仕度はできましたでしょうか・・(笑)
さて、世の中には膨大な数の化粧品会社やエステ、そしてヨーロッパ、インド、中国の植物療法等、美容について提案する企業や団体が数多く存在し、なんだか情報過多になっているような気がします。もちろん、優秀な研究員が開発した基礎化粧品を使ったり、すぐれた技術をもっているエステシャンに施術を行ってもらうのもよろしいでしょう。ただ、そういうものは一般に高価格で、私のような日頃化粧品を使わない人間にとっては、とても手が出せない代物ばかりです。
もちろん、近頃は大手メーカーが制度品市場になだれ込み、以前は高価で販売されていたヒアルロン酸、セラミド・・といった高機能性原料をつかった保湿剤も千円札1枚で買えるような状況になってきてたのはわかっているのですが、まだまだ高額のものが主流を占めているような状況。そこで、自分専用の安価で効果がある化粧水くらい作れないのかと考えてできたのが、この和漢生薬による化粧水です。ただ、やみくもに漢方薬を塗るのもばかみたいなので、化粧品メーカーの方々が書いて下さった論文を参考に化粧水を組み立てています。(生薬の選択は受験と同じです。一定の試験方法の中で特に優秀な成績のものを選び出すだけです。)
アメリカでは全成分表示の弊害として、容器に多くの種類の植物エキス配合(こうすると自然派志向の消費者に売れる)と表示しながら、実際に配合量を測定すると痕跡量しか入っていないという化粧品が問題となっています。日本でもこうした「仮面を被った化粧品」が今後数多く出回っていくことでしょう。手作り化粧水は時間と手間がかかるので、だれでも作れるというわけではありませんが、貴女が市販のものに満足しないなら、一度トライして下さいませ・・(笑)
〈2000.1記〉
当HPで紹介している生薬化粧水が本に収録されました。『キレイ!まるごと手作りコスメ』という単行本(一般書籍扱い)で漫画を交えてわかりやすく解説されています。芦原しの著作 秋田書店発行 \940 ご興味があれば読んでくださいな。
〈2001.5記〉
もうすぐ手作り化粧水の指南をはじめて2年になろうとしています。最初は市販のものに勝さるものはできないと考えていましたが、数多くの方々の成功でそういう考えは過去のものとなりました。はじめて手作り化粧品に挑戦される方はなにかと疑問をお持ちかと思いますので、遠慮なく掲示板で質問してくださいな。
〈2001.12記〉
当サイト管理者のプロフィール
化学系学部卒 化学系商社勤務
化粧品にはまったく興味がありませんでしたが、あるメーカーの研究員と出会い皮膚科学や化粧品について色々教えていただき、興味を持ち始めました。
私が化粧品に興味を持ったのはある人との出会いだったし、このサイトをみて手作り化粧品に興味を持たれた方々との出会いも大切に誠意を持って接していきたいと思っています。
2001.11にはじめてのオフ会を京都で行いました。研究系のサイトらしく、オフ会へ参加された一部の方を同時期に行われていた 皮膚学会にもご案内しました。皮膚学会はたとえ化粧品メーカーの研究員であっても簡単に参加できないものなので、そういうところへご案内することができて 大変満足しています。
2002.3に東京でオフ会を開きました。ビタミンC誘導体やイオン導入のもので、エステシャンの方にも多く参加していただきました。
2003.2に大阪で、3月に東京でオフ会を開きました。生薬化粧水を中心に説明致しました。両会場合わせて50名の方に参加していただき、盛況に開催することができました。
2003.11に大阪で皮膚学会見学ツアーを行いました。
今後も一般の方に各種学会へ参加していただいて、自己研磨に励む機会ができればよいなと考えています。
【注意事項】
【生薬化粧水に挑戦される方へ ~リスク管理にご注意を~】
世の中には色々な美容情報にあふれていますが、当HPもそんなサイトの一つでニキビ対策としてニキビに効果のある化粧水作りを提案しています。肌に何かをつけたり、美容効果があることを実施することは肌への投資とよく言われますが、効果がある以上リスクもあると考えなければなりません。合わない化粧品のリスクは肌荒れとして現れることが多いですが、ひどい肌荒れの場合は往々として間違った美容方法を続けているときに起こります。生薬化粧水もまた期待とは裏腹に逆方向に走ってしまうということもあると念頭において試してください。
特に身近な人から「調子が悪そう」と指摘があったときは、それは「目覚し時計」のようなもので、潔く撤退する必要があります。逆にいえば自分でみても他人からの評価も問題なければ安心して使えるというものです。
これは生薬化粧水に限らず他の美容情報に対しても言えることですが、慎重な姿勢で望むということは、たとえ誤った美容を実施しても肌の損失を限定的にするので肌の変化を見落とさない様に注意していきたいですね。
2000.1~10まで:
2000.11~2001.7:
2011.8~2002.3:
生薬化粧水についての話題等が詰まっていますので、ご一読下さいな。なお、過去ログは自己解凍形式で圧縮していますので、適当なフォル ダにおいてから解凍してください。(クリックすれば解凍できます。MACはLHAの自己解凍を動かすプログラムが必要だと思いますが、ちょっとわかりませ ん)
◆Surfactants & Dermatology 1999.3~2000.1
皮膚や健康、環境についての情報をまとめたサイトでした。情報が多い分、まとまりがつかなくなって、なんだかよくわからんサイトになってしまいました・・。
掲示板では化粧品やニキビ等のカキコが多かったので、内容を大幅に刷新して、現在のHPにリニューアルしました。なお、掲示板は7万ヒットを越えました。長年にわたるご愛顧ありがとうございました。
◆掲示板過去ログ
1999.4~6 1999.6~9 1999.9~11 1999.11~2000.1
◆Surfactants & Dermatologyの記事
フレグランスジャーナル、クレアボー、最新香粧品の植物科学、Natural Medicines、天然物医薬品学、和漢生薬学、漢方薬理学、薬用天然物質