新しい成分導入法・・最低1000倍吸収!
最近は色々な成分の肌への吸収方法が開発されています。
美容外科や美容皮膚科で今後流行りそうなのが、マイクロニードルにより成分吸収です。
マイクロニードルは極細で長さ150μmの針で、ここに薬液を塗って皮膚にさすと、表皮の基底層あたりに薬液を直接導入できるという方法です。(表皮の厚さは約200μm)物理的に角質層を突破し、さらに痛みを感じる神経がいる真皮まではとどかないので、痛みを感じさせずダイレクトに成分を送り込めます。
また、皮膚に入るのは通常小さな分子のみでしたが、マイクロニードルは皮膚に穴をあけるので、高分子でも成分を導入することができます。
たとえば、コラーゲンを合成やメラニンの生成を抑制するペプチドなど、今まで分子が大きくて
入らなかったものを直接必要な部分に送り込めるようになるので、かなり期待ができそうです。
ただ、皮膚が薄い方は真皮まで貫通してしまい、ちょっと痛いかもしれません・・(^^;;
実際にヒトの皮膚を使って試験が行われていますが、殆ど痛みがなく、成分は最低1000倍以上の吸収が確認されています。
もちろん、1000倍以上吸収するのが一概にいいとはかぎりません。
アレルギーを起こしやすい人などは使うべき方法ではないでしょう。
また、イオン導入でもこの考え方を取り入れて、微細の針を皮膚に当てる金属部分につけたものも試作されはじめています。
単に平らな金属ではなく、病院では微細な針を無数取り付けた言うなれば、剣山のようなもので
将来イオン導入を行う可能性もあります。
超音波導入機
最近はイオン導入機でも超音波を併用するものが主流となっています。
超音波での成分導入はキャビテーションという現象で行われます。
超音波をあてると、その振動により空洞が生じて、この空洞が消えるときに活性酸素や熱や衝撃波を発生させ、それによって角質層のバリア能力をそぎ落とすわけです。
超音波導入機の強さはその振動数に反比例します。
たとえば、100万ヘルツ(1M)ヘルツと500万(5M)ヘルツでは、数字が少ないほど超音波導入効果が強くなります。覚えておいてくださいね。
ちなみに、2万ヘルツと100万ヘルツでは導入効果が1000倍違うことがわかっています。
ただ、2万ヘルツなど皮膚に当てると痛くてたまりません。ガラスでも割れてしまいます。
また、キャビテーション効果というのは、導入液に溶けている気体の量に比例します。
これは超音波が水に溶けている空気の量が少ないとキャビテーションができにくくなるためで、
超音波美顔機を使う前に導入液を軽くシャカシャカ振って空気を溶かすと多少は超音波の効果があがります。
なお、超音波を使えば活性酸素を肌に生じさせますので、基本的には短時間のケアにとどめる必要があります。
(活性酸素はキャビテーションの結果生じますので、活性酸素の発生を抑えることはできません。ただし、ビタミンC誘導体などはできた活性酸素を消去します)