卵の薄皮を使った化粧水について
問合わせの多い卵の薄皮(卵殻膜)を使った化粧水について書いていきます。
なお、卵の薄皮を使った化粧水の作り方には、他の手作り化粧品のサイトをご参照ください。
結論としまして、以下のことがわかりました。
- 卵の薄皮には保湿効果の高いムコ多糖類(ヒアルロン酸と似たようなもの)が含まれている
- 卵の薄皮を使ったものをコーセーが保湿効果の高い医薬部外品として商品化している
- 保湿効果だけではなく、コラーゲンの合成を促す化粧品原料(商品名:EMプロテイン)としての側面もある
実際に使っている人のお話を聞くと、保湿効果は高いということです。卵の薄皮はそんなにたくさん手に入るものではありませんが、ヒアルロン酸と同程度の保湿力をもつことから、無添加化粧品を手作りしたい人がわざわざパラベン入りのヒアルロン酸を化粧品会社から買う必要がないというメリットは大きいでしょう。
また、力士やボクサーが傷口に卵の薄皮を塗って傷の治りを早くさせているという実績もあります。傷の治りを早くする、つまりコラーゲン合成促進や表皮細胞の合成促進効果を力士達が昔から利用していたというのは、なかなか頼もしい事実だと考えます。
以下は卵の薄皮を使った化粧水の学術的な論文です。レシピは卵の薄皮抽出エキス粉末0.05g、グリセリン15g、キタサンガム0.1g、水85gです。要は卵の薄皮抽出エキスとグリセリンとで保湿感が得られる配合にされたらよいでしょう。
*論文は印刷した方が見やすいです。