肌の美容食について・・・・3
肌に重要なビタミンといえば、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEが重要となります。
ビタミンAは角質のターンオーバーなどに影響を及ぼし、食事由来のビタミンAが少ないと、
肌が乾燥したり、爪が割れやすくなったり、毛がもろくなったり、そして目も悪くなってきます。
ビタミンA自体は寒い地方の魚に多く含まれるように、寒さへの抵抗力を持つために必要なビタミンで冬場はとくに重要なビタミンとなります。
さて、今回は水溶性ビタミンであるビタミンBについて考えてみましょう。
ビタミンBには、B1、B2、B6、B12、ニコチン酸アミド、パントテン酸とたくさんありますが、美容上重要になるのは、B2、B6、ニコチン酸アミド、パントテン酸となります。
ビタミンB2は特に重要で、皮膚の新陳代謝に影響を及ぼしています。
毛細血管の壁面を丈夫にして、血液の循環を良くします。B2が不足すると、唇が荒れやすくなり、乾燥してかさつきやすくなります。また、眼にも影響を及ぼし、不足すると毛細血管が広がって、充血して赤い眼になりやすくなります。顔の皮膚も同様で毛細血管が広がりやすくなり、充血して紅くなりやすくなります。
冬場に鼻の頭が赤くなったりする場合は、ビタミンB不足の可能性が高いとも考えられます。
たとえ、食事由来でしっかりビタミンBをとっているつもりでも胃腸が弱いと吸収が悪くなるため注意が必要です。顔がのぼせあがりやすい方で、胃腸が悪い人は、ビタミンB剤を飲んでも吸収が悪いため、注射する場合もあります。
ニコチン酸アミドは、しもやけの治療薬にも使われますが、皮膚の血液循環を良くする働きがあります。
通常は牛乳などに含まれるトリプトファンというアミノ酸からビタミンB6の働きにより合成されます。また、メラニンを作る細胞がメラニンを皮膚の細胞に受け渡すことを邪魔する働きもあります。
ビタミンB6は、皮脂の分泌を抑制するビタミンで、脂性の肌質の方には特に有効なビタミンです。
ニキビ患者にも飲み薬として処方されることも多いです。
パントテン酸は、シャンプーや育毛剤に配合されることが多いビタミンです。髪の毛をしなやかにする働きがあります。動物の抗白毛効果がありますが、ヒトにはあまり効かないようです。疲れを癒す効果もあるため、ドリンク剤にもよく配合されています。