肌の美容食の基本ついて・・・・1
● 肌は食事内容によってかなり影響されることがわかっています。
以下は健康な人(Aさん~Cさん)、ニキビ患者(DさんからFさん)の
皮脂量(mg/40cm2/12h)の例です。
年齢 | 正常食 | 過脂肪食 | 過糖食 | |
---|---|---|---|---|
Aさん | 21 | 17.2 | 21.7 | 22.1 |
Bさん | 27 | 16.8 | 20.5 | 20.9 |
Cさん | 25 | 17.9 | 22.0 | 24.4 |
Dさん | 19 | 24.5 | 38.9 | 34,9 |
Eさん | 24 | 29.7 | 33.9 | 38.1 |
Fさん | 25 | 32.8 | 37.8 | 41.3 |
食事内容によって、明らかに皮脂の出が変わっていることがわかります。
これは皮脂をつくるために、血液から脂肪や糖分を細胞が取り込んで、皮脂に変換するためです。
皮脂は少ないと肌がかさかさとなりますが、多いとニキビの原因となります。
糖分が特に美容の敵と言われるゆえんは、脂肪より糖分によって、皮脂の出が多くなり、ニキビができやすくなる人が多いからです。
まあ、糖分をとると体重が増えることからも糖分が脂肪に変わることを実感して、よくおわかりの方も多いと思います。
ダイエットをされるときは皮脂も減らしますので、油分が多いクリームなどで補う必要があります。
食べ物の中で一番肌に効果的なのはレバーと言われます。
レバーは動物の肝臓ですが、ビタミンAが体内で利用するにはちょうどよい形で保存され、そのほか肌を作るたんぱく質などもレバーに多く含まれています。
ただ、いくら食べ物を食べても内臓が悪ければ、肌質は変わりません。
たとえば肝臓は解毒作用があり、体外から取り入れた有毒物質を壊していきますが、肝臓の働きが弱まってくると、過剰の女性ホルモンが壊されなくなり、ホルモンの影響を受けやすくなります。また、日光に対しても過敏になるため、直射日光により肌荒れを起こしたりと、色々季節変動によって肌の調子が変わりやすくなります。
腎臓についても働きが悪いと、皮膚の水分が多くなりすぎて、むくんできたり、光沢がなくなってきます。
さらに有害物質の血液からの除去効率が落ちるため、肌荒れの原因となります。
胃については、胃酸が少ないと、顔の皮脂の量が多くなったり、血管が広がって赤くなったり、さらに鼻の頭も赤くなったりと酒さと呼ばれる状態になることも多いです。皮脂が多くなると、毛穴で詰まりニキビの原因となります。
ニキビができやすいのは、体質と割りきりがちですが、内臓の調子が悪くて、皮脂が出やすくなったりすることも考えられます。ビタミン剤で内臓の働きを改善するのはビタミンB群ですので、ビタミンBを含む食品を多く食べれば症状を改善することを期待できます。